2023.08.30 日本薬科大学
薬学人の社会的使命感と独創性を磨き、
自己実現の達成を支援します

講義棟
日本薬科大学
薬学科(6年制)、 医療ビジネス薬科学科(4年制)●問い合わせ先
●さいたまキャンパス〒362-0806
埼玉県北足立郡伊奈町小室10281
TEL.048-721-1155
●お茶の水キャンパス
〒113-0034
東京都文京区湯島3丁目15-9
TEL.03-5812-9011
●スクールバス
さいたまキャンパスは、JR大宮駅から埼玉新都市交通(ニューシャトル)で志久駅(約18分)が最寄駅です。JR上尾駅・蓮田駅 から路線バスで約15分の日本薬科大学前の利用ができるほか、上尾駅(高崎線)、蓮田駅(宇都宮線)、川越駅(埼京線・東武東上線)・本川越駅(西武新宿線)からスクールバスも運行しています。
建学の精神
「個性の伸展による人生練磨」
人にはそれぞれ生来その人特有の個性が賦与されています。個性とは他と区別される特徴的長所、美点、得意面等を意味し「第一義的特性」といいます。
「三つ子の魂百まで」や「栴檀(せんだん)は二葉より芳し」の格言にあるように、初等、中等教育の段階までは生得的性格、資質、天賦の才等を指して言うことが多いですが、高等教育の段階においては、さらに進化し、「個性」すなわち「専門性」として、より高度化、社会的、学問的な専門領域や専門分野を「個性」として位置づけています。
本学においては、薬学という専門性に集中、特化する教育を基本とし、高度専門職、そして天職として自己の人生の社会的使命を自覚することを目指しています。
さらには「個性」の持つ独自性のみが可能とする独創性、独創力に最も高い価値を置いています。
「個性の伸展による人生練磨」は学校教育のみに終わることなく、生涯を通して自己実現を達成していく建学の精神です。
日本薬科大学の教育目標
●薬学科と医療ビジネス薬科学科
学園の建学の精神「個性の伸展による人生練磨」を基本理念に両学科は薬学教育を展開し、それぞれが目指す人材育成を目指しています。さらに建学の精神に基づいて、それぞれの学科における人材養成に関する教育目標を定めています。
設置された学科・コースでの学びは、皆さんの目標実現に役立つものです。各学科は、教育環境にも違いがあります。
「薬学科」は、約5万坪に及ぶ緑豊かな「さいたまキャンパス(埼玉県北足立郡伊奈町)」に設置しています。薬学を学ぶ上で恵まれた環境、充実した施設・設備を誇っています。
「医療ビジネス薬科学科」は、産業界の息吹を感じる東京都心の一角、文京区湯島に「お茶の水キャンパス」を設置しています。実習教育に恵まれた環境です。
地域交流活動
薬剤師の活動は、地域の医療技術者としての活動、在宅医療への取り組みなど地域への貢献が求められています。
まさしく社会貢献および地域交流活動は、日本薬科大学にとっての重要な使命と考えています。埼玉県の伊奈町、上尾市、 東京都の文京区などの地域と連携し、本学の知的・人的資源を活用した、さまざまな形態で活動を行っています。
今後も、本学は地元市町村や企業とコラボレーションしながら社会貢献や地域交流活動を行っています。
グローバル感覚を
身につけた薬学人の養成
学術交流・文化交流を深めるために国際交流に力を注いでいます。中でも薬学部出身者は語学力・コミュニケーション力が不足していると指摘されます。
日本薬科大学では、学術交流を積極的に展開し、文化的な交流も積極的に推進しています。国際感覚を身につけ薬学人の養成を目指しています。
学術交流のほか、学生の送り出し、受入れなどのサポートにも力を注いでいます。

学びを支える施設
●図書館

また、インターネットや各種データベース等を通じ、必要な情報にアクセスできる態勢の充実を図っています。
●薬用植物園

薬用植物園のほか、水生植物槽、温室、自然林があり、様々な薬用植物・有用植物を観察することができます。
日常生活を支える施設
●食堂厚生棟

●やっかふぇRose

●研修宿泊棟

●薬学科は3コースを設置
創造的医療人、時代と地域社会に適応できる医療人、惻隠の心をもつ医療人、統合医療を実践できる医療人の養成を目標とします。薬学専門の大学として、西洋医学主体の医療に、日本の伝統医学である漢方医学が持つ未病と治療の概念を融合した「統合医療」を実現させることを目指し、健康薬学コース、漢方薬学コース、医療薬学コースを設置し、特色ある薬剤師の養成を目指しています。
○薬学科の特色

3コースとも卒業と同時に薬剤師国家試験の受験資格を得ます。
「薬剤師」の資格取得を目指し、薬学部卒業生の多くが就職している病院や薬局がおもな進路になります。
さらに製薬企業、受託臨床試験実施機関(CRO)、厚生労働省麻薬取締部、公務員(県庁)なども就職先として考えられます。
●健康薬学コース
健康薬学科では、医薬品による疾病の治療のみならず、疾病の予防、健康増進、生活環境保全まで視野に入れた教育・研究を基盤として、地域医療やセルフメディケーションに貢献できる薬剤師を育成します。学んだ知識を活かして「健康食品」についても適切なアドバイスを行うことができるNR・サプリメントアドバイザーの資格を有する薬剤師の育成を目指します。●漢方薬学コース

漢方医学の考え方、手法を習得し、東西医学の長所を取り入れた統合医療こそが21世紀の医療の姿です。セルフメディケーション及び臨床現場の多様なニーズに対応できる人材、西洋医学と漢方医学の知識・手法を兼ね備えた漢方のスペシャリストを養成します。
[漢方資料館]
漢方材料や生薬など幅広い情報を集めた資料室です。古い文献など貴重な資料を収集しています。
●医療薬学コース

・インスリン自己注射製剤の使用法など糖尿病への理解を深めます。
・血圧測定器を使用して循環器機能の調節系への理解を深めます。
・気管支喘息の吸入器具を体験し、適正な吸入薬の服薬指導法について考えます。
薬学科6年間の
学びのプロセス【1年次】
薬学教育を学ぶための準備期間です。
薬学教育を学ぶために必要な基礎知識(化学、生物学、物理学、数学)を学びます。また「薬学体験学習」に参加し、それらの体験を、少人数対話型学習(SGD)で語り合うことで、社会における薬剤師の役割の重要性について学びます。[薬学体験学習] 薬学関連領域で活躍されている方々をお招きする講演、病院や薬局などの医療機関や介護施設、製薬会社などを見学。実社会で活躍する薬剤師の姿に触れる体験型の学習です。
【2年次】
薬学の基礎専門科目を学びます。
化学系、物理系、生物系などの基礎専門科目を学びます。【3年次】
薬学の専門科目の知識を深めます。
医療薬学系の科目まで範囲を広げ、4年次に選択する3つのコースの中から、興味や関心がある薬学について、選択できるよう準備します。【4年次】
3つのコースに分かれて学びます。
それぞれに共通の科目とコース独自の科目を学び、専門性を有する薬剤師を目指します。【5年次】
実務実習を中心に、
国家試験の受験準備をします。
卒業研究に本格的に取り組むほか、実務実習を重ね、国家試験のための準備を行います。[実務実習] 実務実習は、患者さんとのコミュニケーション、医薬品の調剤、薬局の実務・接遇など多岐にわたり、これを経験することで、学生一人ひとりに、薬剤師の資格取得に向けた意識の醸成を図ります。
【6年次】
薬剤師国家試験に向けた対策や
卒業研究を実践します。
国家試験に対する一層の意識づけと実力養成を目的とした「勉強会」に参加します。薬剤師国家試験模擬テストで本番に向けたトレーニングを受け、合格を目指します。
実践的薬学教育を支える
充実した施設・設備
薬学教育は、机上で学んだ知識(講義)を実習で体感しながら学んでいきます。
本学では、2年次から実習が始まり、実習室や研究室で実践力を身につけます。
研究実習棟には、学生実習に使用する各実習室、実務実習事前実習や共用試験の準備に欠かせない「模擬薬局」や「OSCE実習室(多目的実習室)も設置しています。
さらに高度な薬学研究を展開する研究室、中央機器室(各種研究機器)も充実した内容です。

薬学科の
キャリアサポート体制
薬学科では、1年次より「薬学体験学習」、医療ビジネス薬科学科では、1年次より「業界研究」を実施し、各学科とも「インターンシップ」、「就職ガイダンス」や「企業説明会」等、皆さんの夢の実現に向けて、キャリア教育に積極的に取り組んでいます。
●取得資格
薬学科では、東洋医学、西洋医学、さらには予防医学を融合した「統合医療」を学び、社会で実践できる薬剤師を育成します。基礎学力や専門科目と技術を身につけ、「薬学共用試験」さらには「薬剤師国家試験」の全員合格へと導くために、教育体制と設備を整え、万全のサポートをしています。

学科紹介
医療ビジネス薬科学科
医療ビジネス薬科学科は、1年次から「業界研究」を実施して、キャリア教育に積極的に取り組んでいます。
医療ビジネス薬科学科の学生は、在学中に診療情報管理士と登録販売者の資格取得が可能なほか、医療系、ビジネス系の各種の資格取得に対するサポートが充実しています。主な就職先は、診療情報管理士・医療事務の資格を生かした病院、登録販売者の資格を生かしたドラッグストアが全体の約半数を占めます。
新たに設置した「漢方薬学コース」は、美容薬学検定の資格を取得することができ、より有利な就職が獲得できます。
また、卒業生たちは、製薬企業(MR)、治験実施施設管理機関(SMO)、調剤薬局や医薬品流通業・ヘルスケア関連企業など様々な企業に就職しています。
●ビジネス薬学コース
(お茶の水キャンパス)ビジネス薬学コースでは、急成長する健康関連産業に対応することができ、薬学・財務会計・経営戦略に精通した人材の育成を目的としています。また資格取得をすることで、登録販売者やMRという職業への道を開くとも可能です。
●情報薬学コース
(お茶の水キャンパス)
ア関連分野などで経営管理や企画などの全般的業務を担当し、医療現場の経営リーダーとして活躍できる人材を養成することが目標です。
●スポーツ薬学コース
(さいたまキャンパス)
教員免許取得(中学・高校の「保健体育」)や日本スポーツ協会公認スポーツリーダー、登録販売者、NR・サプリメントアドバイザーなどの資格取得を目指します。
●栄養薬学コース
(さいたまキャンパス)
登録販売者やNR・サプリメントアドバイザーや、漢方養指導士、漢方臨床指導士などの資格取得を目指します。
●韓国薬学コース
(お茶の水キャンパス)韓医学(韓国の伝統医学)や韓国の薬草療法、韓国の食養生が大学で学べる日本で唯一のコースです。
韓国独自の疾病予防、生活の質 (QOL) の低下の防止の考え方を学び、人々の健康増進に寄与することを目的としています。韓国の提携大学への留学を通じて、韓国語、韓医学のみならず、韓国文化(K-Culture)を理解することで、国際的に活躍できる医療ビジネス人材を養成します。
2023年開設の
「韓国薬学コース」
○韓国薬学コースについて
2023年4月に開講した新しいコースです。コースの特注などを紹介します。【コースの特徴】
① 日本にいながら、韓医学の最高峰である慶熙(キョンヒ)大学校の教授の講義が日本語で受講できる!② 韓国語を基礎から応用まで学ぶとともに、化粧品や食品などについても学べる!
③ 韓国留学により、韓国語、韓医学を直接学ぶとともに、韓国文化も体験できる!
【目指す将来像、就職先】
① ドラッグストア、美容・食品業界:本コースで学んだ韓国における健康増進の考え方を特徴として、医薬品・健康食品・食品・化粧品の開発・広報・販売ができる業界に就職、また起業をめざします。登録販売者や、美容薬学検定の資格を在学中にとれば、就職に有利です。職業:ドラッグストア(マツモトキヨシ、ウエルシア薬局、セキ薬品など)
② 日韓関連企業:韓国語、韓国文化などとともに、国際体験で培ったコミュニケーション力を特徴として、日本と韓国を橋渡しする様々な業界への就職をめざします。
職業:サービス業(運輸、旅行)、情報通信(エンターテインメント)など
【美容薬学検定】
美容薬学検定は、美容と健康のための知識検定です。美容関係のアドバイザーやカウンセラーなど、美容分野の薬学知識は広い範囲で役立ちます。最近、韓国や中国などのアジアからの化粧品(コスメ)が日本で拡大しており、韓国薬学コースで学ぶ知識は役立ちます。
医療ビジネス薬科学科
の進路・キャリアサポート
医療ビジネス薬科学科の出身者の将来活躍が期待される仕事を紹介します。
●製薬業界・製薬関連業界
医薬品の製造・販売で患者さんの生命・健康に貢献するのが製薬業界です。MR(医薬情報担当者)は、医薬品の情報を医師や薬剤師に提供し、治療に貢献します。本学で学んだ専門知識が生きる仕事です。また医薬品の開発職(治験)やCROは、新しいお薬を待つ患者さんの期待に応えるため新薬開発を進めます。医薬品を医療機関への納入・価格交渉を担当する医薬品卸会社。製薬業界などに医薬品の使用状況を提供する業務も担当します。ビジネス薬学コースの教育がマッチしています。
●調剤薬局
調剤薬局の業務の中で、受付やレセプトなど医療事務、調剤補助など、薬局の経営面から実務まで多くの業務があります。薬剤師業務の「モノ」から「ヒト」の動きに合わせて、非薬剤師による調剤補助が可能になりました。活躍の場が広がっています。
●登録販売者
5コースで取得可能です。国は、医療費を抑制するため、セルフメディケーションを政策にしています。そのためドラッグストアなど医薬品関連産業は成長業界といわれます。薬学の学問をバックボーンにもつ登録販売者は少なく、本学出身者は大学で薬学を学んだ専門職という強みがあります。
医薬品の作用・副作用・相互作用、食物との関係など豊富な知識が、お客様から信頼を得ることにつながります。
●教員免許・スポーツリーダー
中学・高校の「保健体育」の教員免許を取得したり、地域のスポーツクラブやサークルのリーダーとして活動できます。地域や企業などを舞台に健康や体づくりを指導して健康生活を支えます。
●フードコーディネーター
食品には、栄養素や機能性成分が含まれます。例えば血液をサラサラにする抗凝固薬を投与されている患者さんの納豆制限はよく知られています。フードコーディネーターは、お客様の相談にのり、適切なアドバイスで人々の健康に貢献することができる仕事です。
薬学と栄養学を学んで食の世界から人々の健康に貢献します。
