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学長・薬学部長・教授を紹介
東京大学大学院薬学系研究科
研究科長 新井 洋由 先生
帝京大学 薬学部長
教授 栗原 順一 先生


時代が求めるチーム医療教育の環境が完備された板橋キャンパス



大学創立50周年を経て、次の50年に向けて新しい取組みなどは?
 昨年、帝京大学は創立50周年の節目を迎えました。次の50年に向けて「歴史をしのぐ未来へ」というスローガンの通り、これまで薬学部として積み重ねてきた歴史を基盤とし、さらなる発展をめざしたいと考えています。薬学部は2012年の4月に板橋キャンパスに全面移転し、都心の薬学部として新たな一歩を踏み出しましたが、1977年の創立以来35年間過ごした相模湖キャンパス時代の卒業生達が薬業界のいろいろな場面で活躍する人材に育ってきていますので、板橋キャンパスでもこれらの先輩達をしのぐ立派な卒業生を社会に送り出したいと思います。
 6年制薬学部は「実践的な臨床能力のある医療人としての薬剤師」の養成を主たる目的としていますが、2015年度の入学生から導入された改訂モデル・コアカリキュラムが目標とする薬剤師の基本的資質には、「豊かな人間性」、「生命の尊厳」、「義務・法令の遵守」、「使命感・責任感・倫理観」、「人権の尊重・守秘義務」、「コミュニケーション能力」など、ヒューマニティの要素がたくさん盛り込まれています。したがって、これからの薬学教育には充実したヒューマニティ教育が必要です。特にコミュニケーション教育に関しては6年制が開始された相模湖時代から積極的に取り組んできましたので、医療系学部が集結した板橋キャンパスの環境を生かし、他学部とも連携しながらさらに充実させていきたいと思います。

医療系学部との教育連携を教えてください
 板橋キャンパスでは、薬学部のほかに医学部と医療技術学部の学生も学んでいます。医療人をめざすという点では共通の基盤がありますので、医療共通教育科目を設定して3学部の学生が一緒に学ぶ機会を設けています。
 例えば、1年次の「ヒューマンコミュニケーション」では、人として他者と良好な関係を築くためのコミュニケーションの基本を学んだ上で、チーム活動のあり方について体験学習します。また、4年次の「医療コミュニケーション」では、チーム医療を想定した症例演習が行われ、各学部学科の専門性を生かした患者さんのサポート方法を討議します。この授業の最後には、医学部附属病院のスタッフによる臨場感あふれる模擬カンファレンスが行われ、学生の学習意欲を高めています。
 このほか、医学部の解剖学実習室で実際の臓器に触れて観察する授業や一次救命処置の学習などにも薬学部以外の医療系教員の協力が得られることは、医療系3学部を擁する板橋キャンパスならではのメリットです。

基礎力充実のための工夫はありますか?
 薬剤師に求められる問題発見・解決能力を発揮するためには、まずは幅広い基礎力を身につけることが必要ですが、高学年になっても基礎力の不足を感じる学生が少なくない状況です。その主な原因は、学習時間の絶対的な不足と丸暗記に頼った学習方法にあると考えています。そこで低学年の学生を対象に、学習支援委員会が中心となってノートの作成方法や授業外の時間での学習方法などを指導し、主体的に学ぶ習慣や考える習慣をできるだけ早く身につけ「自立した学習者」になることを促しています。また、薬学部入学時に購入を義務付けているiPadの有効活用の一環として、「TYLAS(帝京薬学学習支援システム)」を開発し、講義資料の配信や薬学共用試験CBTと薬剤師国家試験の自己学習など、積極的・能動的に学べる環境を整えています。板橋キャンパスの他学部と同様に、授業はすべて自動的にビデオ収録されており、その日の午後にはPCルーム等で閲覧が可能です。

実務実習への取組みを教えて下さい
 薬学部では、実務経験のある臨床系教員だけでなく基礎分野の教員も含めた全教員が、実務実習とそれに先立つ大学での事前学習に熱心に取り組んでいます。また、「帝京大学薬学実務実習支援システム(TJシステム)」を独自に開発し、実務実習の円滑な実施のために活用しています。このTJシステムは、特に実習生・実習指導者・大学教員の三者間のコミュニケーションツールとして好評です。
 病院実習には帝京大学の2つの医学部附属病院のほかに多くの契約病院を利用し、薬局実習はすべて関東地区調整機構を介した薬局で実施しています。これらの実習施設の環境や実習状況は多様ですので、各期の実習終了後に2日間にわたって実務実習成果発表会を開催し、実習体験の共有化を図っています。実習生全員が自分の実習成果をポスター発表します。実習指導者にとっても、他施設での実習の様子を参考にして実務実習の向上につなげる良い機会になっているのではないかと思います。
 2015年度からの改訂モデル・コアカリキュラムに準拠した実務実習では、大学と実習施設とのさらに密な連携が必要となりますので、その体制整備を急務として取り組んでまいります。




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