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北里柴三郎博士といえば、世界的な細菌学者として知られています。
北里博士は、破傷風菌培養の成功(1889)、抗毒素抗体と血清療法の発見(1890)、ペスト菌の発見(1894)など数々の業績を残し、日本の近代医学の発展と衛生行政の確立に貢献しました。
北里博士は常々「事を処してパイオニアたれ。人に交わって恩を思え。そして叡智をもって実学の人として、不撓不屈の精神を貫け」と門下生に説われました。
北里博士は、研究者であると同時に人材育成をすすめる教育者でもあったのです。
北里大学は、北里柴三郎博士を学祖に仰ぐ大学。
「研究」、「社会貢献」、「人材育成」という北里博士の遺志を受け継ぎ、ライフサイエンス研究者、医師、薬剤師、看護師などの医療人を養成しています。

北里大学は 生命科学と医療科学の総合大学
 北里大学は、北里研究所創立50周年を記念して、1962年に設立されました。当初は1学部2学科で発足しましたが、その後、7大学院7学部、一般教育部、付置研究所、2大学病院を有するまでに発展。そして2008年4月、社団法人北里研究所と学校法人北里学園が統合し、「学校法人北里研究所 北里大学」が誕生しました。これにより7大学院7学部、一般教育部に加え、北里生命科学研究所、東洋医学総合研究所、臨床薬理研究所、基礎研究所の4つの附置研究所、北里大学病院をはじめとする4つの附属病院、さらには2つの医療系専門学校を有する、生命科学と医療科学の総合大学となりました。このように恵まれた環境の下で、新しい薬学教育を実践しています。

臨床薬学教育のパイオニアが 次世代の薬剤師を養成する
 北里大学に臨床薬学教育が芽生えたのは、大学院修士課程で臨床薬剤師教育を開始した昭和48年のこと。当時は「臨床薬学」という言葉さえありませんでしたが、その時すでに北里大学病院ではベッドサイドでの服薬指導業務を展開していました。

 そして2006年、日本の薬学教育は6年制教育に移行。臨床薬学のパイオニアとして常に臨床薬学教育に力を注いできた薬学部の教育体制は、6年制薬学教育のモデルとして「特色ある大学教育支援プログラム」に選定されました。北里研究所の伝統を継承したレベルの高い基礎研究、一般教育部と連携した人間性教育、4附属病院を有する生命科学・医療科学の総合大学としての特色を活かして、先進の薬学教育を実践しています。

オール北里で展開する 「チーム医療演習」
 毎年5月に「チーム医療演習」を実施しています。薬学・医学・看護学・医療衛生学の医療系4学部と、保健衛生専門学院、看護専門学校の学生、総勢1,200名以上が参加。薬学からは4または6年生が参加します。学生は10人で1つの模擬医療チームをつくり、救急医療や感染症対策など、与えられたテーマについて医療チームとしての対処法を討論します。職種による考え方の違い、他職種とのコミュニケーションの難しさ、協力の必要性などを体験し、チーム医療における薬剤師の役割を自覚させます。

 また、1年次には「チーム医療論」を開講しており、チーム医療教育の導入を図るとともに、他の医療系学部学生との交流の場を設けています。

北里大学附属4病院が 病院実習の舞台
 1年次の早期体験実習、5年次の実務実習(病院)は、北里大学附属4病院で行います。病院実習では、調剤業務や服薬指導など一般的な業務だけでなく、症例検討に関するカンファレンス、院内勉強会へも参加します。

 各病院の薬剤部長は薬学部教授または准教授が務めており、また各薬剤部には3〜4名の薬学部専任教員を配置しています。普段から学生の教育にあたっている教員が実務実習を担当するという、責任ある実習体制が整っています。また、実習担当教員は薬剤師としての実務を行いながら学生の指導にあたるため、医療現場における最新の知識・技能が学生の指導に活かされます。

 さらに、事前実習では薬学部と同じキャンパスにある北里研究所病院内の施設が利用されるため、臨場感に溢れた実習が展開されています。


北里大学病院

北里大学東病院

北里研究所病院

北里研究所メディカルセンター病院


医療現場と触れ合いながら医療人としての倫理観を醸成
 北里大学薬学部では、臨床の現場と一体になった教育体制を整備しています。「薬と仕事1」、「薬と仕事3」、「医療ボランティア実習」など、毎学年、医療現場に触れる科目を配置して、医療人としての意識を高めてゆきます。また、「倫理学」、「社会薬学実習」、「医療倫理学」などの講義・実習を通して、医療人としての豊かな人間性・倫理観の醸成を図っています。さらに、「ヒューマンリレーション論」、「医療心理学」、「医療コミュニケーション」科目を通して、薬剤師に必要なコミュニケーション能力を身につけます。相模原キャンパスと白金キャンパスのそれぞれに病院があるため、日頃から患者さんと接する機会があり、医療人としての意識の高揚のための一助となっています。

将来の進路にあわせて高学年では多彩な選択科目を履修
 高学年では「臨床医学概論」、「看護学」、「臨床検査学」、「臨床栄養学」、「救急治療・臨床中毒学」、「リハビリテーション論」などの科目を配置して薬学の周辺分野の知識を修得させ、高度な医療現場で対応できる能力を養います。これらの科目は、附属病院の医師、看護師、看護学部や医療衛生学部の教員が担当しており、生命科学の総合大学としての利点を最大限に活用しています。また、多彩な専門科目を選択することで、学生の将来の進路に合わせた、より高度な教育を受けられるよう配慮されています。

創薬や臨床開発に魅力を感じたら薬科学科(4年制)へ進学
 4年次進級時に本人の希望により学科を選択。4年制の薬科学科は、研究職、医薬情報担当者などを目指す人に適した教育を提供します。新薬を創出する創薬科学は、多くの人の健康と生命に貢献できる分野。研究職を目指す人は4年制の薬科学科を選択し、大学院へ進学して研究者の道を歩みます。北里大学薬学部では、北里研究所の伝統を受け継いだ最先端の基礎研究が展開されており、平成8年以降ほぼ毎年、文部科学省のハイテク・リサーチセンターに選定されています。平成19年度には「重要疾患に対するドラッガブル化合物ライブラリの構築とリード化合物の創製・最適化のための戦略的創薬科学センター」プロジェクトが選ばれ、新薬の種を見つける研究が進められています。このようなプロジェクトを通して、研究設備のさらなる充実が図られ、レベルの高い基礎研究が臨床の場に応用されます。

問題解決能力を身につける 卒業研究活動
 5年次から、薬学部の全学生は研究室に配属になります。自分の興味・関心のある研究室を選択して研究活動を行い、研究成果をまとめて卒業論文を作成します。学部教育で学ぶものはテキストに答えが書かれているものですが、卒業研究では、未知の領域で、自分で答えを見つける経験をします。研究を進めるには、論理的な思考と忍耐力が必要です。卒業研究を通して身につけた問題解決能力は、個々の患者さんに対応しなければならない医療現場でも役立ちます。

就職指導…卒業生の活躍が就職活動を有利に進める。
 就職センターが薬学部と連携して就職活動をサポートしています。薬学部では、教授と職員による就職指導体制により、進路研究会、面接マナー講座、企業説明会、就職ガイダンスなどを実施して、就職相談を受けています。また北里大学就職システムにより、インターネットを介して、学内外どこからでも求人情報を検索することができます。また薬学部独自の進路支援システムは、薬学の就職情報に特化したもの。これらの支援により、就職希望者は全員が就職しています。

チューター制度とオフィスアワー制度そして学生相談室が学生生活をサポート
 北里大学薬学部はチューター制度とオフィスアワー制度を導入しています。1〜4年次の間は入学時に割り当てられた学部教員が、5年次以降は卒業研究で配属された研究室の教員がチューターとなります。オフィスアワー時間帯には、学生は自由に教員を訪問して、学習面だけでなく日常生活の不安や心配事についても相談できます。また学生相談室には、薬学部出身で臨床心理士の資格をもつ教員が常駐しており、専門家として学生の精神面・生活面をサポートしています。

学習支援室の個別指導で高い薬剤師国家試験合格率
 北里大学薬学部は、薬剤師国家試験対策を外部の機関に頼ることなく、独自の指導で高い合格実績を残しています。その基礎となっているのが卒業研究を行う研究室スタッフの指導であり、学習支援部門のスタッフによる個別のサポート。とくに学習支援室は、成績不振者への勉学指導を行うとともに、薬剤師国家試験対策においても主要な役割を果たしています。きめ細かな学習支援体制は、6年次後期の薬剤師国家試験対策へ継承されます。

がん専門薬剤師教育など薬剤師卒後教育も充実
 医療の急速な進歩にともなって、薬剤師にもより高度な知識・技能が要求されており、がん専門薬剤師などの認定薬剤師制度がスタートしています。北里大学は文部科学省「がんプロフェッショナル養成プラン」(平成19年度)に選定されており、薬学部においても大学院博士後期課程で「がん専門薬剤師」を養成する教育が始まっています。そのため、学部学生も専門薬剤師を見据えて勉学できる環境にあります。北里大学薬学部では、このような認定薬剤師教育のみならず、卒後教育にも力を注いでいます。





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