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TOPICS 本庶 佑先生。ノーベル生理学・医学賞受賞おめでとうございます。

 2018年のノーベル生理学・医学賞は、京都大学の本庶 佑特別教授が受賞されました。受賞後、先生の研究姿勢などが賞賛されています。中でも従来のがんの治療法にはなかった免疫療法の発見と治療法開発が注目されています。
 本庶先生の研究成果は、「免疫チェックポイント」という新しい医薬品(オプジーボやキートルーダなど)領域を作り、多くのがん患者を救っています。
 PD-1の発見からオプジーボの発売まで22年を要したことは驚きですが、開発を持ちかけた製薬会社の見る目のなさも驚きです。新薬を創出する創薬研究を目指しながら新しい領域にチャレンジしなかったわけです。今でこそバイオベンチャーに進展するなど注目される研究がありますが、当時は製薬企業の大学研究室の成果を低く見る傾向があったのでしょう。
 オプジーボは、高額医薬品として注目され、本庶先生のノーベル賞受賞で存在が広く知られるところになりました。
 オプジーボは、同じ病態でもよく効く患者と改善がみられない患者がいるといいます。オプジーボの作用機序はPD-1への作用ですから、基本的には誰にも効果があるはず。研究が進めば、全てのがん、全てのがん患者に効果をもたらす可能性があります。治療が難しい膵臓がんへの適用が可能になる可能性もあります。
 免疫チェックポイント薬は、免疫系に作用しますからリウマチなど自己免疫疾患への適用研究も行われているようです。一方で副作用も報告されています。
 そのような意味でいえば、研究はまだ終わっていません。
 「薬学、生命科学の学部に進学して、将来、創薬研究や臨床応用研究を通じて多くの人々を助ける」。そんな大学・学部選択もあるでしょう。