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2022.08.31 高校の先生から質問があり、国立大学と私立大学の教授に聞きました。

Q1. 高校では、基礎科目の物理・科学・生物の3つを履修できますが、応用科目は2科目しか履修できません。その場合、物・化または化・生のどちらを学習させるかとても悩んでいます。これは多くの高校に当てはまります。情報をお願いします。
Q2. 理系の生徒が物理と生物を選択する際、どちらを選択すれば大学に入学したときに有益なのか気になる。生徒に科目選択の指導をするとき参考にしたい。

●大阪大学の先生の回答。
 大学入試における理科の科目別難易度等という視点ではなく、阪大薬学部に入学してからの勉学や研究の推進という視点からお伝えさせていただきます。
 薬学部に入学後、薬学基礎から薬学専門教育において、生物は最初から講義され、その後より高度で種々の生物(生命)関連の講義へと進められます。
 一方、物理や化学は教養の時から高校レベル以上の内容で講義されます。専門課程に入ると、さらなる高度な物理、化学の関連科目が入ってきます。
 よって、高校で物理と化学を勉強しておいてもらうと大学に入っての講義が理解しやすくなると考えます。
 薬学部の特徴は、物理、化学、生物を俯瞰し、それらの知識や理解、さらに応用に立脚して生命の理を解き明かし、薬と通して人類の幸福を実現し、その未来に貢献することにあります。

●昭和大学の先生の回答。
 私大の薬学生、卒業後に役立つ学問という設定でお答えします。
 学生さんのセンスにもよるかと思いますが、卒業後は完全に生物が重要です。
 ご存知のように医薬品の多くがバイオのテクニックで作られるようになりました。
 がんや自己免疫疾患治療に用いる生物学的製剤なども然りです。
 もっと重要だと思っていますのは現場で対応する患者はヒトであり、生物です。身体の中が分からずして、医師や患者の質問に答えられるわけがないです。

 薬学部に入学前にしておきたいこと、薬剤師になって必要なことが異なるようです。