大学情報

6学部9学科の医療系総合大学でチーム医療を学び、
多彩な分野で活躍できる薬剤師へ。

 保険(調剤)薬局で働くイメージが強い薬剤師ですが、その職域はとても広く、病院、製薬会社、行政機関(公務員)、大学・研究機関をはじめ、多彩な分野で活躍しています。災害時や救命救急などの特殊な状況下でも、薬剤師の専門性は必要不可欠で、近年は特に、地域医療や福祉の現場でのニーズが高まっています。この流れは、超高齢化や医療の高度化によって加速し、チーム医療、多職種連携がさらに重要になります。
 北海道医療大学は、こういった時代の変化に即応し、チーム医療や多職種連携から、在宅医療、災害時医療支援までを多角的に学ぶ、医療系総合大学ならではのカリキュラムを展開。めざすのは、幅広い視野と高度な専門性をもつ、新しい時代の薬剤師です。
 それら教育のベースにあるのが本学の「教育理念」であり、その理想を追求しています。

【教育理念】

 生命の尊重と個人の尊重を基本として、保健と医療と福祉の連携・統合をめざす創造的な教育を推進し、確かな知識・技術と幅広く深い教養を身につけた人間性豊かな専門職業人を養成することによって、地域社会ならびに国際社会に貢献することを教育理念とする。

道内私大最大級の医療系総合⼤学で学ぶメリットとは

 学内には、北海道医療⼤学病院や地域包括ケアセンターをはじめとする医療福祉の現場がキャンパス内にあり、またそれらを模したリアルな実習室を完備。
 そして医療系各分野の豊富な知識・経験をもつ教員の在籍。札幌市内の総合病院や福祉施設などを中心に約1500の施設との協力関係。それらすべてが本学の教育資産となっていて、医療・福祉分野のスペシャリストとしてこれまで約6,000人の卒業生を輩出しています。
 なかでも薬学部は、他学部の学生とともに学びあう多職種連携教育を実現した道内では数少ない学部の一つです。北海道医療大学病院の医師を含めた教授陣が指導にあたります。また「多職種連携入門」の授業では、歯学・看護福祉学・心理科学・リハビリテーション科学・医療技術学部の教員が交替で授業を担当し、チーム医療における各専門職の役割について全学部混成グループでの演習を通じて学ぶなど、いま重視されるチーム医療教育が日々の教育の中で自然な形で行われています。

【教育目標】

1. 幅広く深い教養と豊かな人間性の涵養
2. 豊かな専門の知識および技術の習得
3. 自主性・創造性および協調性の確立
4. 地域社会ならびに国際社会への貢献

当別キャンパス全景
当別キャンパス

現代医療に求められる薬剤師の役割とは?

 薬剤師は、薬物治療に参加。病態に応じた処方提案や治療効果の確認、フィジカルアセスメントによる副作用の確認や薬害防止、そして患者さんに服薬指導を行います。副作用や相互作用を確認すれば、薬の変更や減薬などの助言を行います。患者さんに薬の働きやリスク回避の説明などを⾏い、服⽤方法について理解してもらいます。そのため情報を正しく伝えるコミュニケーション能力が重要になります。
 このほか、患者対象の勉強会や職域を越えたカンファレンスなどを通じて、薬学的観点から適切な医薬情報を発信します。
 これからの医療をリードする薬剤師になるために、コミュニケーション能力を高める教育として、地域住民の方々に模擬患者さんとして協力してもらい、医療面接などの授業を行っています。
 また、他の専門職に対する理解や連携の大切さを学ぶために、学部学科の枠を越えて、チーム医療や多職種連携を学ぶ科目を数多く整えています。
多職種
ほかの学部学科で学ぶ仲間との議論を通じて、幅広い視野を得ることができます。
医療面接
医療面接では、地域住民が模擬患者さん役として参加。

薬剤師の道をサポートする3つのポイント

 北海道医療大学では、独自の科目や手厚いサポートなど、将来、医療人となるための成長を支えるカリキュラムを用意。基礎をしっかりと身につけ、深く広く学ぶことによって、国家試験合格のための力が育成されます。

POINT1
基礎をしっかり固める

 国家試験合格はもちろん、医療人として活躍するには基礎力が重要。本学は1クラス10〜20人の担任制のため、きめ細かなサポートが可能です(※)。
 1〜3年次は一人ひとりの弱点に合わせて科目ごと、学年ごとに苦手科目を克服。4年次からの国家試験対策授業に備えています。
 1年次では入学時のテストの結果を基に「化学」「生物」「物理」の基礎学力習得に向け徹底的にサポート。高校時代に履修していない学生、履修したけれど苦手で自信がないという学生向けの補正授業を用意しており、科目ごとに設けた自習時間では先輩達もサポートに入ります。2年次・3年次では、4月の学力到達度試験で、前学年の学修ができているのかを確認。結果を学生本人と保護者にフィードバックし、今後の勉強方法をアドバイスします。定期試験の後には、出題や回答のポイントを解説する「解説講義」を開講。しっかり復習できます(※)。
(教員1名あたりの薬学部学生数:14.4名  2019年5月時点)

POINT2
薬学の世界を探求する

 大学での学びのおもしろさは、興味のあるテーマを見つけ、好奇心や探求心をもって学べること。本学では希望者は2年次から研究を開始。教員のサポートを受けながら自ら積極的に取り組むことで、薬学の世界への興味をより高め、専門的な知識を深めることができます。

2~4年次の「薬学基礎研究」で研究に参加

 2年次以降の「薬学基礎研究」では学科の各教員の研究室で、マンツーマンで研究指導を受けることができます。興味のあるテーマを深めたり、卒業研究に備えるなど、取り組み方は自由です。講義で学んだ知識と、研究テーマで得た知識がつながる瞬間は、まさに学びの醍醐味です。薬学が人の健康にどう役立つのか、医薬品にどう応用されるのかなどを理解することで、研究活動の喜びや新しい発見の感動を味わえることも。研究をきっかけに、大学院に進学し研究を続ける学生や、製薬会社などの研究職に就く学生もいます。

【研究テーマ例】

「自然と動物からセルフメディケーションを学ぶ」
「遺伝子多型の解析」
「鳥インフルエンザの疫学研究」
「ストレスと免疫機能」
薬学基礎研究

POINT3
医療現場で課題を探る

 2〜6年次の授業では、医療現場でのさまざまな体験で学んだことを、卒業後の実務に役立てる知識にしていきます。グループワークやプレゼンテーションなどのコミュニケーションスキルを⾝につけるのはもちろん、医療現場の課題に応えられる知識や技術など、多様な分野で活躍できる力を磨いていきます。

2~6年次の「医療福祉活動演習」で現場を体験

薬剤師の仕事の領域は多岐にわたり、求められる役割も広がっています。薬剤師の働く現場を体験する「医療福祉活動演習」では、薬剤師という仕事のやりがいを実感できるほか、自ら課題を発見する力を身につけます。

3領域6コースを用意

【在宅】

 在宅医療への取り組みの流れを理解し、体験実習、実技実習を行います。

訪問ン後
地域包括ケアセンター(居宅介護支援事業所)のケアマネージャーに同行して、地域住民の方の介護予防ケアマネジメントを見学。コミュニケーションやマナーも身につけます。

【福祉】

 福祉施設の体験学習を軸にグループでの事前・事後学習で学びを深めます。

介護
福祉施設を訪問し、障がいのある児童と接する機会も。

【災害医療】

 災害時における薬剤師や薬局の役割と行動を体験によって学びます。
災害医療
災害時の医療現場で必要となる救命法やトリアージを身につけます。

【コミュニケーション】

 患者さんだけでなく、社会人として通用するビジネスマナーやコミュニケーション能力を高めていきます。
コミュニケーション
手話を学び、耳が不自由な患者さんとのかかわりをシミュレーションします。

【地域活動】

 地域住民を対象とした「お薬相談会」などの活動に参加します。
地域

【チーム医療】

 患者さんの入院から退院までの時間経過の中で、医療現場での各専門職種の連携を体験。 薬剤師の職能について、一連の演習を通じて総合的に学びます。
チーム医療
カンファレンスへの参加などにより、チーム医療における薬剤師の役割と重要性について理解します。

充実した実務実習施設

臨床能力を高める附属施設とリアルな実習室

 キャンパス内にある医療と地域福祉の現場「北海道医療大学病院」と「地域包括ケアセンター」を実習の場として活用するほか、臨床現場のノウハウを生かして設置した学内の実習施設も充実しています。
 薬学臨床実習室(調剤室や模擬薬局など)で経験を積み、調剤など一連の実務業務をマスターし、自信を付けてから学外実習に出ていきます。
 薬学共用試験を経て、4年次後半からStudent Pharmacistとして長期の「実務実習」に臨みます。
実習期間は、調剤薬局と病院で2ヶ月半ずつの計5か月。薬剤師の指導のもとで、調剤、製剤、服薬指導など一連の業務を体験します。
 この貴重な経験を通して、コミュニケーション能力の重要性やチーム医療における薬剤師の役割を実感していきます。

  病院
北海道医療大学病院

実務実習
実務実習

道内私大第1位の新卒国家試験合格率「90.6%」。
手厚い教育体制で学びを支援。

 2019年の国家試験では、道内の私立大学で第1位の新卒合格率「90.6%」を達成しました。
 本学からは新卒者138名が受験し、合格者は125名。合格率は道内私大第1位の90.6%でした。
 なお、薬学部卒業生総数5,907名の97.0%にあたる5,727名が薬剤師免許を取得しています。
 高校での未履修科目や苦手科目をフォローする補正授業や個別指導などのきめ細かい支援が合格率の高さにつながっています。
北海道医療大学HPにリンク 薬剤師国家試験

道内はもちろん、全国各地で活躍する卒業生。


2019年も4,000人を超える求人。 卒業生は、多彩な分野で活躍中。

 2019年も全国から4,000人を超える求人票が寄せられ、2019年3月卒業⽣の多くが希望どおりの就職を果たしました。
 病院薬剤師として就職する卒業生は、毎年35%~40%と道内トップクラスの就職率です。
 病院以外には、薬局薬剤師、製薬企業のМRや研究職、行政(公務員)など多彩な分野へ就職しています。
 ※2019年の求人数 薬剤師4,447人 MR・研究・開発職282人。

都道府県魅力度ランキング第1位の北海道。
この地で薬学を学んで全国で活躍する。

 在学生は、東北から沖縄まで、道外出身者も多数。自分とは違う環境で育った仲間との学生生活は、他医療職との連携力やコミュニケーション能力の向上にも繋がっていきます。他学部も含めると20,000人を超えるネットワークは全国各地に広がっていて、道外出身者の道内就職から、Uターン就職まで、幅広くサポートしています。 ※2019年卒業生の地域別就職先 北海道出身者82%(うち札幌市内41%)、北海道外18%

高い就職率を支える独自のキャリア支援

 グループワークを通じて自己分析を行い、キャリア観や社会人基礎力などを学ぶ「特別キャリアデザイン講座」や、就職活動に役立つ知識やスキルを身につける「進路・就職ガイダンス」を年間60回開催するなど、低学年次から開始する体系的なプログラムで「自分で考え行動する力」「自分の将来を自主的に切り開いていくための力」を育成。個別支援も手厚く、日常的な就職相談から面接練習まで、さまざまな指導を行っています。
就職相談室
就職相談室では、全国の求人情報はもちろんのこと、実際に就職試験を受けた卒業⽣が記録した報告書など、さまざまな就職活動関連情報を集積。
キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーが履歴書添削や面接練習など就職活動をサポートしています。
学内就職相談会
学内就職相談会では、病院のほか、製薬企業や薬局などの人事担当者も多く来学します。
北海道医療大学HPにリンク 就職状況

充実した奨学金制度に注目。2020年度からさらに手厚く


薬学部特待奨学生

【一般前期・センター前期A入試において募集】
 将来活躍が期待される人間性豊かな薬剤師をめざす学生を支援する本学独自の奨学金制度です。 2020年度入学生からは、S特待とA特待の2区分で募集。さらに充実した支援を受けることができます。給付期間は最短終業年限の6年間とします。 2年次以降は、前年の学業成績が上位1/3位内の場合、継続して奨学金を給付します。

●S特待 初年度授業料が51.78万円に。薬学部の学費が国立大学と同水準

 本学と国立大学との差額相当分を減免し、6年間の学費が約350万円に。(6年間で約790万円減免)

●A特待 初年度授業料が80万円に。

 授業料の半額を減免し、6年間の授業料が約590万円に。(6年間で約550万円減免)
北海道医療大学HPにリンク 奨学金
北海道医療大学HPにリンク 学費

夢つなぎ入試

【一般後期・センター後期入試において実施】

●入学金全額免除。さらに初年度授業料が80万円に。

 入学金全額と初年度の授業料を免除します。次年度以降は、学業成績が上位1/3以内で、家計の経済的困窮が継続すると見込まれる方に対して、授業料半額の免除を継続して支援します。
 なお、2019年度入試では、計35名(うち薬学部8名)が支援対象者となりました。
  北海道医療大学HPにリンク 夢つなぎ入試

大学名がそのまま駅名です。

札幌駅からJRで乗り換えなし。
 さらにキャンパスはJR駅直結です。

○札幌からの交通機関

 当別キャンパスへのアクセスは、JR札幌駅から学園都市線で一本。「北海道医療大学駅(札幌から約40分)」から直結です。
 さらに2020年5月から「北海道医療大学駅」が学園都市線のターミナル駅になり、電車も大幅増便(1日66便)。通学がより便利になります。
 電車利用客は比較的少なく落ち着いた車内では、自習に励む、友人同士おしゃべりを楽しむなど、有意義な通学時間を過ごす学生が多いです。

北海道医療大学HPにリンク 交通アクセス

○お問い合わせ・資料請求先

〒061-0293
北海道石狩郡当別町金沢1757番地
北海道医療大学
入試広報課
TEL : 0120-068-222
E-Mail : nyushi@hoku-iryo-u.ac.jp